見方が変わることは、往々にしてあることだと思う。
しかし、自分の見方が変わったことに気づくのは難しい。
たとえば、あの人は変わってしまった──みたいな言い回しはよく見かけると思う。
しかし、私は変わった──と言っている人は、そう多くないのではないか。
それは、変化というのは急に起こるものではなく、日々の小さな変化の積み重ねだから。
私の場合も、たぶん、ものの見方というのは日々変わっているのだと思う。
だが、それらの変化にあまり気づけていないと感じる。
ただ、あまり気づけていないということには気づけている。
そのため、自分のこと──だけでなく周囲のこと──に関して、できるだけ俯瞰してものごとを見て、考えるようにしている。
そうしてみると、自分の考え方とか、発言とか、そういったものを客観的に見ようとする。
すると、自分の意図とは何なのか?みたいなことを考え始める。
そうやって考えを巡り巡らせると、あ、なんか前と違う考え方をしてるかもな、といったことに気づく瞬間がある。
やはり、考えることを続けると発見があるものだ──
……たまに、だけど。