日常は選択の連続であると思う。
今日はどの靴を履こうかな?といった軽い選択から、
想い人へのプレゼントは何にしようか、といった真剣な選択、
比重はあれども、私達は日々多くの選択を迫られていると思う。
そんな中で、「なんとなく」の選択というのがこれまた多いのではないか。
ダニエル・カーネマン著の『ファストアンドスロー』を読んだことのある方であれば分かると思うが、私達は思った以上に"直感的に"判断を下しているものだ。
たとえば、先述の"どの靴を履こうか?"といった選択。
晴れている日で、いつもどおりの通勤の日。
なぜその靴を選んだのか──と問われれば"なんとなくこれにしよっかな、と思って"と答えるのではないだろうか。
そういった、あんまり考えなくてもいいかな〜みたいな選択に対しては、私達は適当に判断を下す。
で、そんな"適当な判断"の中でも、"お、いいじゃん"となるものも当然、ある。
私の場合は、先日行ったインド料理屋である。
初めて行ったお店だったのだが、お店の中もキレイで、店員さんの感じもよく、当然、フードも美味だった。
このお店に行くか、と決めたのは、Google mapでインド料理屋を探していたときに、"なんとなく"目に止まったからで、それ以上の理由はない(潜在的にはあるのかもしれないが)。
それでなんとなく行ってみたら、これが当たり。
また行きたいなあ……と思っている。
こんな感じで、なんとなくの選択は、基本的には印象にも残らないけれど、数多の選択から"当たり"の選択となったものは、印象に残る。
そう考えてみると、人間が何を記憶するかを取捨選択しているのは面白いことだと思う。
ちなみに、なんとなくでナンをおかわりしたら、やっぱりめちゃくちゃデカいナンが出てきて、お腹がパンパンになりました。
後悔──は1ミリもしていません。めっちゃ美味しかったので。
またお店に行ったとき、今度は確固たる意志を持ってナンをおかわりし、お腹をパンパンにしてこようと思う次第です。