自分は何にこだわりを持っているのだろう?
こう疑問を投げかけてみた。
若い頃は──といってもまだ30代半ばだけれど──周囲の目を気にして色んなことにこだわりを持っていたように思う。
所持するもの、見た目、趣味、などなど。
今は打って変わって、あまりこだわりをもたないというこだわりを持っている。
面白いのが、いまだに洋服にはこだわっている点だ。
しかし、若い頃と今ではこだわりの仕方が異なる。
若い頃のこだわりは、オシャレに見られたいとか、組み合わせがどうとか、そういった気持ちが強かったように思う。
しかし、今のこだわりは、快適であることと、制服化すること、である。
いわゆるスティーブ・ジョブススタイル。
同じTシャツ、パンツを複数所持し、私は一年を通して着ているものが変わらない。
おかげで、何を着ようか迷う時間がなくなった。
文字通り、何を着るかは決められているからだ。
気温によっては厚手のジャケットか薄手のものでいけるか悩むことはあるけれど、どう組み合わせようかとか、そういったことでは悩まない。
個人的には、とても楽になった。
自分にとって、何を着るか決めるのはストレスとなるようだった。
ただ、弊害(と言うほどではないと感じているけれど)がないわけではない。
それは、ファッションが全然わからなくなるということ。
世間のファッションは情報量が多すぎてわからん…となる。
まあ、ただの一介のおじさんがファッションがわからない!と嘆いていても誰も気にしないから問題ない。
大事なのは、いま、自分が楽に過ごせていること。
そういった意味で、今の洋服に対するこだわりを持てているのはよかったと思う次第。