私が子供の頃は子供である自分と大人の間に境界線を引いていたと思う。
同じ人間であっても、どこか別の生き物のように感じていた。
自分がその別の生き物になるとはあまり考えていなかったように思う。
友達と遊ぶだの、ゲームばかりやりたいのに勉強させられるのは嫌だなだの、そういったことばかり考えていた。
大人について思い描くことはなく、あまり興味なかったのかもしれない。
しいていえば、働くのは大変そう、とかその程度だろうか。
それすらも考えていなかった可能性もあるけれど。
私は大人について大して思い描いたことはなかったけれど、きっと思い描いていた姿になれている人は多くはないのではないかと思う。
それは別に悪いことではなく、日々考えながら生きていれば考え方も好みも性格も変わっていくから、ある意味自然なこと。
確固とした目標があってそれに向かうもよし、寄り道をしながら考えるもよし。
結局のところ、現在の自分に満足できるかどうかが大事。
あっ。
一つあった。
私は怒られるのが嫌だったから、優しい大人になりたいとは思っていたかな。