大人になったなと思うことで真っ先に思いついたのが、感情のコントロールがそれなりに出来るようになったかな……と感じること。
たとえば、大声で怒ることはないし、あからさまに不機嫌な態度をとることもない。
……まあ、もともと大声で怒ったりするタイプではないのだけど。
ただ、もっと若い頃は今よりも不機嫌になることがあった。
それが今ではだいぶん減ったと思う。
感情をコントロール出来るようになってきた理由に、読書がある。
読書の影響は強いと感じる。
読書をして学んだことでとくに意識しているのが、自分のことを俯瞰して見てみようとすること。
自分の発言や態度は、相手にどのような印象を与え受け取られるだろう?とか考える機会が増えた。
こうやって考える癖をつけると、自制心を育むことができると思う。
一度踏みとどまれるから、発言したり態度に出す前に自分のことを改めることができる。
よって、感情をコントロールできているように感じる、といった具合。
また、哲学や認知心理学に関する本を色々と読んだ経験も、おおいに役立っていると思う。
たとえば論語といった哲学書を読むと、孔子のようにゆったりと構え、落ち着いた人になりたいものだ──と思うようになる。
なるほど弟子達の気持ちが少し分かるような気にもなる。
今回の記事を書いて思ったのが、そもそもこうやって自分のことを振り返る自省の時間を設けることができるようになった──そのこと自体が”大人になった”といえるのかもしれない。