意識していないと、気付けないこともある。
私が学生のころは自分の内面に目を向けることはあまりなかったように思う。
社会人となり、社畜となり、親の世話にもならずに自身で生活するようになって幾星霜。
内なる自分の声を聞くことの大切さをしみじみと感じるようになった。
些細なことでもよい。むしろ、そんな小さなことでも「あ、自分のこころが動いたな」と気付けることは、とても幸せなことだと思う。
先日、私のこころが動いた瞬間は、「ほうじ茶を淹れたときの香りって、好きだな」と気付いたときのことだった。
それでも、なんだかよい気分になれる。
自分の「好き」が見えた気がして、ほっこりとできる。
自分のこころのうごきに気づくこと──これは、日々を健やかに過ごすうえで大切なことだなと感じた次第だ。